ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常/榊 涼介
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「弱かった、ということだ。
しかしたった今、私は強くなることに決めた。お前も決めるが良い。
皆が我々に期待している」
突如現れた人類の天敵「幻獣」と戦う少年少女たちの物語「ガンパレード・マーチ」の小説版。強烈な主観、そして客観がダイナミックに入り交じるのが、芝村的会話だ。
たとえ、誰も自分達に期待していなくても、「期待している」と決め付ける。
こうして次の行動へと飛躍する。
強くなろうと「思う」のではない強くなることに「決める」のだ。
ガンパレード・マーチ関連のお話は以前にも何度か読んだが、話の端々に登場する「芝村的」考え方に いつも気が引き締まる思い。
こんな風に強くなりたいなと「思った」矢先、引用のセリフを突きつけられて、強くなろうと「決めた」が、 はたして少しでも変われたのだろうか。芝村にはまだまだ遠いようである。
厳しいながらも楽しげで、華やかさのあるお話ながら、戦時中という、ある意味狂気を孕んだ状況であることを 思い出させられるのは、2話目の「突撃準備よろし」。
当然ながら皆が戦いに前向きであるわけでは無く、逃げ出したいと思う人もいるだろうが、 そんな人に対して、軍という組織はあまりにも冷たい。
士魂号の格好良い立ち回りに心躍らせながらも、裏側にある異常性から目を背けることはできない。
ガンパレード・マーチを題材にした作品は何人もの人が書かれているが、どの作品も 読むたび自分の日常に対して疑問を投げかけられる。
他の作品にも手を出して見たいと思う。・・では無くて手を出そうと「決めた」
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