青年のための読書クラブ 1/タカハシ マコ
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ようこそ読書クラブへ僕たちは君を歓迎するよ
~P21~妹尾アザミ
上流階級の子女達が通う女子校を舞台にした、同名小説の漫画版。
身分の違いゆえに冷たくあしらわれる烏丸紅子が、読書クラブの力によって学園のアイドルとなっていく「烏丸紅子恋愛事件」、
派手好きで伝統やしきたりに真っ向から対立するかのような”扇子の娘”たちの起こした騒動を描く「奇妙な旅人」の2話を収録。
物語は、読書クラブ誌に記された記録という形で語られますが、その語りがなんとも興味をそそられます。たとえば1話なら
一九六九年は我々にとって記念すべき年である。哲学者たり、理学者たり、詩人、剣客、音楽家たる我が「読書クラブ」から”王子”がうまれたのだ。これは偽王子であって、後々、学園に不幸をもたらす事件となったが―――・・・
~P3~<消しゴムの弾丸>
と言った具合。
これだけでも手に取ってみようかなと思わせてくれます。
シーンの1つ、セリフの1つ取っても、とても印象的で深みがあって、うまくご紹介できないのが歯がゆくてしかたがありません。
その中でも特に印象的だったのは、2話目の「奇妙な旅人」。
このお話で出てくる扇子の娘と呼ばれる子たち。改造制服に身を包み好き勝手に行動する彼女らに、始めは正直あまり良い印象はありませんでした。それが読み進めて行くうちにむしろ彼女らにこそ感情移入してしまいました。
見た目や言動で人の価値が決まるものでは無いと、頭ではわかっていながらも彼女らのような子たちに対して悪い印象を持ってしまう。
もし私が当事者だとしたら、大多数とともに彼女らを迫害する側についてしまうのではないかと思いゾッとします。
秩序を守ろうとする生徒会、革命を起こそうとする”扇子の娘”、どちらにもつかず傍観する読書クラブ。
何が良くて何が間違いなのか。読み返すたび、いろいろなことを考えさせられてしまいます。
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