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黒水村/黒 史郎

黒水村 (一迅社文庫)黒水村 (一迅社文庫)
黒 史郎

一迅社 2008-05-20
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単位の足りない問題児達を更正させるために組まれた農村での課外学習に、小説のネタ探しの為に同行した主人公の少女玲佳。
始めは皆文句をいいながらも普通の課外学習だったが、徐々に不気味な出来事が・・・というお話。

ガスも電気も無い、交通手段もない寒村。これだけでホラーな雰囲気十分。始めの和やかなシーンも、これから起こる悲劇を引き立てるような気がして、何も起きる前から既にドキドキしてしまいました。
そして買出しに行く二人を見送った後、ついに悲劇は幕を開けます。
出かけたまま帰らない人、突然の発作で運ばれていく人、一人、また一人と減っていく仲間。段々と不気味に変わっていく村の雰囲気。
よくありそうな展開ながら想像するとやはり怖いもの。暖かな部屋にいながらゾクリとしてしまいます。

ホラー部分以外では、村の住人と主人公等若者たちの意見の違いについての描写が印象的でした。
伝統やしきたりを守ることが義務だと考える住人と、より住みやすいところに移るのが当然と考える若者たち。
程度は違えど、現実に起こっているであろう意見のすれ違い。
ほどほどに田舎でほどほどに便利な町に住む私には、当事者の気持ちは半分もわかっていないのだろうけれど、少しでも歩み寄れる手は無いものかと無い頭であれこれ考えてしまいます。

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